わさラボ

注目の
キーワード

日本薬学会第136年会

 パシフィコ横浜で開催された、約2万人の会員がいる大きな学会「日本薬学会第136年会」に参加し、ワサビ成分「6-MSITC」(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)とイソサポナリンの育毛効果、ワサビ成分「6-MSITC」の抗酸化作用と「レスベラトロール」との相乗効果の2題を発表しました。



わさ研

 2016年3月26~29日、パシフィコ横浜で開催された「日本薬学会第136年会」に参加しました。日本薬学会は1880年に設立された学会で、医者などの医薬系研究者が多く参加する大規模な学会です。

 金印(株)からは今回2題のポスター発表を行いました。

①「ワサビスルフィニル®」の主成分6-MSITC(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)と「ワサビフラボン™」の主成分イソサポナリンの育毛効果

 毛乳頭細胞は毛根の根元に存在する細胞で、毛髪形成を促す様々なシグナルを産生します。毛乳頭細胞に6-MSITC、またはワサビ葉成分イソサポナリンを添加して培養した結果、細胞が活性化されシグナル産生量がアップしました。

②6-MSITCの抗酸化作用とレスベラトロールとの相乗効果
 活性酸素が体内で過剰に作られると、老化を促進するほか、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの発症に関与すると言われています。
 好中球という活性酸素を作り出す細胞に6-MSITCと赤ワイン成分であるレスベラトロールを同時に添加して培養した結果、各サンプルを単独添加した場合に対して、相乗的に活性酸素産生を抑制しました。
 この結果により6-MSITCとレスベラトロールを同時に摂取することでより強い抗酸化作用が期待されます。

 発表は、製薬や食品製造などの大手メーカーの研究者らも聴講し、中には新商品の企画に「本わさびを使いたい」という声もありました。また、本わさび成分を医療に使えることをアピールする機会となりました。

わさラボは
知ってるようで知らないわさびのフシギをお届けする
わさびに特化したWebメディアです