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世界で広がるわさび〜フランクフルト編〜

海外で健康志向が高まりを見せる中、世界の各地で日本食の需要が拡大しています。その中でも、わさびは「WASABI」で一般的に通じるほど、海外でも人気を集める食材です。そんなわさびの美味しさを世界に向けて発信している金印わさびのロサンゼルス・フランクフルト・アジアのそれぞれの現地法人の担当の方々に、どのように受け入れられているのかについて、お話を伺いました。



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<エリアの紹介 フランクフルト>(緯度:50.05°N 経度:8.60°E 気象庁データより)

 フランクフルトは、ドイツ中西部ヘッセン州に位置する国際都市です。正式名称は「フランクフルト・アム・マイン」です。夏は快適に過ごしやすい気候ですが、冬は北海道より寒さが厳しい地域になります。フランクフルトは、パンと並んで主食とされるじゃがいもとソーセージやハムといった豚肉の食文化が発展している地域です。じゃがいもや肉料理との「相性の良さ」と「日本食=健康的」という認知から、「わさび」は広く普及しています。 


■フランクフルトでのわさび市場と需要について 

 スーパーマーケットや飲食店で見かける機会が多いこともあり、フランクフルトでのわさび需要は高いと実感します。 大手のスーパーマーケットはもちろん、ローカルスーパーでも家庭用チューブわさびが販売されており、テイクアウト用の「寿司パック」や「刺身」にも小袋のわさびが入っていますね。 外食店では日本食レストラン以外にもローカルの飲食店でもわさびを使ったメニューを出しています。 また、わさびはフレーバーとしての需要があるようで、ドイツなどの現地メーカーでもわさびチップスを作っています。特にわさびフレーバーのナッツは、どこのスーパーでも売られています。 また、2009年のフランクフルト駐在事務所の設立当時に比べて「わさびは健康に良い」という認識も広まっていると感じます。 

■フランクフルト独自の食べ方について

わさびはヨーロッパ各地でさまざまな使い方をされています。 

ドイツに限りませんが、肉料理につけて食べるほか、ソースやドレッシングの隠し味としてわさびを入れるなど、寿司以外の食べ方が広がっています。 特に刻みわさびは料理に添えるだけで映えることもあり、使用される機会が増えてきました。フランクフルトでは、じゃがいものピューレの中に刻みわさびを練ったり、ポテトフライにわさびフレーバーの塩をかけたりします。 


■わさびの辛い表現方法について

ドイツでは、とてもユニークな表現をします。「Macht die Nase frei(マハト ディ ナーゼ フライ)」と言われており、直訳すると、「鼻を自由にする(すっきりさせる)」という意味です。これは「風邪などによる鼻のつまりが治った」ときに使う表現です。 イベントなどでわさびの試食をご提供すると皆さん同じリアクションをされますね。 チリやマスタードを食べたときとは異なる、「鼻にツンと抜ける」わさび特有の辛さとして認識されています。 

■わさび普及の取り組みについて

フランクフルトのシェフをはじめ、企業や一般消費者に食べ方の訴求をするイベントを開催しています。さまざまな加工わさび商品を使って、日本食以外でのわさびの使い方を提案するといった活動をしていますね。 

ANUGA(アヌーガ)やSIAL(シアル)と呼ばれる大型展示会にも参加し、メニューの提案やレシピの紹介をしています。 


■わさびを取り巻く環境の変化

展示会やイベントで、本わさびの模型を置いたりするのですが、10年前くらいまでは「本わさび」を見たことのない方が多かったです。しかし、ここ数年は模型を見た際に「わさびだよね」と言われる機会が増えてきて、「緑の辛いペースト」のイメージから「植物・野菜」という認知度は上がってきました。 とはいえ、すりおろした本わさびを提供すると、スプーンいっぱいは食べられない方が多いです。まだまだ、本当の本わさびの美味しさ、風味や辛さを知らない方がフランクフルトにはたくさんいるため、本わさびの特性を伝えていく活動を続けていきます。 


※本記事で紹介するわさび表記の違い

本わさび:日本原産のわさび

刻みわさび:本わさびの茎を加工した製品

粉わさび:西洋わさびを乾燥加工した製品

生おろしわさび:本わさびや西洋わさびを加工した製品

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